震災の経験から
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震災の経験から

仙台医療センターHIV専門外来では、東日本大震災の経験から、患者さん(特にHIV感染者で通院の方)に備えておいてほしいことをまとめました。 震災にあった方患者さんのみならず、どのような備えが必要なのかという情報の一つとして、他地域の患者さんや医療従事者の方もぜひご一読ください。

非常時の連絡方法(緊急時専用E-mail アドレスの設置)

電話がつながらない状況で、電話がつながっても電話口に相手がいないとメッセージが届けられないのに対して、Eメールであれば送信ができれば必ず受信側にメッセージを届けることができます。患者さんからの要望の声もありました。

今回は看護師、心理士が主に電話で約100名の患者に対して安否確認を行いましたが、本院よりHIV患者数が多い病院において電話で安否確認をすることは震災時のような緊急の対応に人員を割かれる状況下では非常に困難だと思われます。

そういった状況を考慮し、メールを感染症内科から患者宛に一斉送信し、その返信を以て安否確認を行うこととしました。病院側からメールを送信する際、病院の診療状況に関する情報を載せて送信します。

やむを得ない場合の服薬中断方法

薬がどうしても手に入らない状況での最後の手段として服薬中断を余儀なくされる場合があります。間違った飲み方をすると耐性ができてしまうので「いざという時の知識」として覚えておきましょう。

やむを得ない場合の抗HIV薬内服中断の方法

保険薬局との連携とお薬手帳の普及

宮城県においては今後震災が起きた場合に備えて3か所の保険薬局さん(※注)で抗HIV薬を受取ることができるようになりました。
※注 災害時のみ受け取り可能な薬局となりますのでご注意ください。

災害時のお薬の受け取りについて

HIVの患者さんの約半数がお薬手帳を持っていません(当院でのアンケートより)。いざという時かかりつけの病院以外で薬を受取る際に必要になるので患者さんにはお薬手帳の所持をおすすめします。

余裕ある受診

震災でかかりつけの病院に行けない時にはお薬のストックが役に立ちます。日ごろよりお薬ギリギリでの受診ではなく、薬の残量に余裕を持った受診をこころがけましょう。

外出する際には数日分の薬を日頃から持ち歩く

震災後のアンケートでは半数以上の患者さんが、患者として備えるべきこととして「薬の確保・常備」を挙げていました。「薬のストックがなくなる」、「薬を持たずに外出してそのまま家に帰れなくなる」といった経験をした患者さんがいます。 外出する際は数日分の薬の持参を心がけてください。

飲料水と食料の確保

薬があっても「飲料水がない」、「食料がない」ことが原因で時間どおりにお薬が飲めない患者さんがいました。日々の地震に対する飲料水や食料の備えが服薬にも活きてきます。

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